1947年 HUTZLER'S MODEL COAT 復刻2 ラグランコートの異端です

2023/10/21(土)

現存する70数年前のコート
HUTZLER’S MODEL COAT です
IMG_3111
生地はスコットランドのゴリっとした重たいツイード
100年以上も前から使われていたであろう生地です
ダウンウエアーの無かった時代の冬の防寒はコートでした
生地はそれ相当の肉厚が有った事が伺えますが
現在はビョウキの方々向けのLLRに有るだけと思われます
 
ROOTの方しか誰も触った事が無い肉厚のコートがコレ
HUTZLER’S MODEL COATをトレースしアレンジしました
(生地は糸から毎年織っています)

この生地は580g 織り方はロロピアーナ等が織れない方法らしく
150年前のブランケットが祖業故の技の様です
ロロピアーナが生地サンプルを3シーズンにわたって持ち帰った程
(その後出禁になりました(笑))
 
コートは防寒の為の服
ゆえに 肉は厚い方が良い
というのが100年前
 
今は大方の方々にとっては 軽さ も大切
ダウンウエアーの軽さと暖かさを超える服は出ませんね
 

 
横道ですがそのムーレーが盛り上がって来ました。。。
昨日はムーレーが売り上げの70%(金額ベース)
北海道では雪 。。。いいニュースです
今朝も寒いです。。。
 
なので 手ぐすねを引いて御待ちしておりますよー
 

 
コートの話に戻りまして。。
 
LLRでは重たいジャケットに重たいブレザー
重たいパンツに重たいコート等を開発してきました
 
今年のコートは真逆
 
ホンマモン古典のHUTZLER’S MODEL COAT
コレを軽く軽く仕上げました

チャント 防寒もバッチリ
裏地をキルトしてます
IMG_3112
前から見たら今年こそ着たいラグランスリーブ
でも 後ろから見たら男の逞しい背中はセットインスリーブ
世界初かなぁ て (笑)
IMG_3113
 
IMG_3114
 
コレをコートとして着るのは普通ですが
ニットの上に防寒物を着るように
着丈の長いブルゾン位の気持ちで着て欲しいんです
ジャケットと同じ気分で パサっと羽織るといいです よ
古典100%ですが重さは今の時代かと思います
税込み¥132000
 

 
IMG_3107
グーグルで検索すると歴史がウイキディアに出ていました
1800年代から興隆を極めた1900年代中頃
後半から衰退し1990年に130年の歴史に幕が下りたとな。。
この歴史の中で紳士服が最も良かった40年代のホンマモンヴィンテイジ品です
IMG_3111
独特なポケットの創り込みは未だに他では見た事が無い技です
襟のゴージの下がり方と肩の丸みも今の時代のど真ん中です
 
*生地について*
一般的なガンクラブチェックは2色で構成されたものを言いますが
英国紳士のオアソビの猟他様々なクラブそれぞれに柄があります
(有りました)
猟のクラブならガンクラブチェックとなるのですが
この柄がどこのクラブ由来かは判りません
取りあえずハンティング としておきますので
IMG_2604
(LLRのハンティングジャケットは完売しました)
ガンクラブチェックと呼んでおきましょうかね。。
いい いい色だと自負しております(笑)
コレはイタリアのミルで織ったオリジナルです
 
(もうオリジナル生地は休憩しよかと・・)
(60mが最低ロット故 無駄に無理して創るハメに・・)
(結果は
過多過多と下駄が震える決算に)絶句
 
しかし 性分はなかなか治らないですのでねえ、、
・・・糸やアーカイブを見たら止まらんやろなぁ、、
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150年の歴史が詰まった倉庫
過去に創った生地サンプルがウン万点あり
数日泊まり込んで調査したと実は思ってる・・んです
 
本当のゼロからのオリジナルはこうして出来上がってきます
別注などとは次元が違うオリジナルは時間とロス!が伴うヤバイ品なんdath
服の楽しみの一つの差異がありますが
その極みだと思うのが生地から創るLLRです
 
 
◇ ◇ ◇
 
コチラも宜しくお願いします

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