今年の春は麻系シャツも大復活かもそして夏は半袖シャツで新人君
それ 何がどの様に?いいの? と質問されることをお薦めします
ネットでは当店を含めて多くの店が販売促進をします
>コレ お薦めですヨ
>コレ いいですヨ
どこも皆様に服を売り込んでいます
私も同じく イイイんです よとお薦めしています
*
その中で昨年来気になっているのはカシミアです
今年はロロピアーナカシミアが作れないかもしれません
現状の53000が非常にキツク
ギヴアップ寸前ですので・・・
*
ROOTでは4年間から「高品質カシミアを日常に」しています
ロロピアーナのカシミアを使う事になった経緯を少し。。
事の始りは世界が平和だった時代でした
当時イタリア製カシミアニットの定番が7,8万でした
スメドレ―が3万台の時です
もしスメドレ―に少し足して高品質なカシミアニットが出来たら
ドヤロ? と胸の内で思いつき
糸はどうする?
日本で創る?
理想形はイタリアでロロピアーナ糸で価格は4万
世間相場の40%ダウンの設定でした
理想形を工場の社長と話し合い
共に利益を削りませんか と言う事で実現
発売と同時に大ブレイクしました
お一人様で5枚から8枚にもなろうかと思われる程
皆様のクローゼットに入っていきました
*
業界ではどこも 安いカシミアを販売していない時代です
反響は都内インポーターから
>>中国で創ってるんですか?
だれしもその様に思う価格ですので無理もないでしょう値
>ロロ・ピアーナのニットを創っている工場です
頑張ればどこでも出来る事なんですけど
そして世界はコロナ禍を迎えるも勢いは変わらず。。。
ですがそこへ プーチン禍
コレが世界に衝撃を与えて物が高騰
経験した事が無いレベルの高騰です
キロ2万の糸値が3万近い事をロロピアーナが言って来たああ!
更に 航空運賃は今でも2倍近くにもなります
43000は6000万で販売しなければ合いません
ですが 値ぇ~ 、、、でしょ
6万では日常着には、、、
と言う事で今季は53000にしましたが
もう無理ッ
・・・
このような世相の中で
業界から 競合が出始めてきました
ただしADLFOとは比較に成らない品質ですが
とはいっても
買ってみるかぁ と買われた方もいるハズです
買われた方からの話ですが
<<モンゴルカシミアで国産カシミアがいいんです
みたいなウリ だそうです
皆様も動画やネット広告で思わずクリックする事は有ろうかと思います
ワタクシ 先日ですが 歯磨きを買いました。。
白い歯 がやたらと画像で出てくるヤツです
ホンマニ 白くなりそ! と買ってみましたが
健康的な黄色い歯で今日もイラッシャーいです 歯ッ歯ッ歯ぁ・・
*
歯磨きは 5000位ですので ま いいんですけど
事 カシミアは38000~5万位らしく
この価格ならADLFOのチョイト下
質もチョイト下?
かと思えば大違い
袖口は半日でダラっと伸びる
毛がシャツにボロボオと付く
洗えない表示、、
(通常は洗えない表示でも洗えたりしますが洗えませんでした)
(洗うと フリース?の様な服に様変わりします)
何故この様な事が起きるのでしょうね
*
想像ですが
売り手が悪いわけではないでしょうね
売り手が初めから粗悪品と知っていたら仕入れはしないでしょう
では創りてが悪いかというと
作り手も 騙された かもしれません
ニット屋の糸のバイヤーの経験値が低いのでは?
経験するには高いカシミアを何枚も買い着てみて初めてその差異が判ります
英国の糸 ロロピアーナ他イタリアの糸を経験していないのでは?
洗濯表示に 洗えない となっているので
最初から高級糸ではないことは知っていたかもしれませんね
私も糸の段階では糸の差異は厳密には判りません
サンプルを創り毛玉、洗濯のテストをして善し悪しを決めています
これは消費者レベルで最も必要なテストだと思いますのでね
*
国産カシミアはウリのポイントがモンゴル産 ダケです
が
世界のカシミアニットの原毛の大半は モンゴル産ですので
それを売りにするのは本物の高品質の場合はいいのですが
粗悪なニットを買った消費者は必ず思います
>>モンゴルカシミアは ダメじゃん
・・・これって高品質カシミア屋からすると迷惑な話です
なので 来季は頑張って高品質に挑戦して頂きたいものです
*
皆様が騙されない為には
正しく 質問するといいですね
>糸の会社は何所ですか?
>何処がいいんですか?
>袖口や裾は二日三日で延びませんか?
>毛が酷く抜けてシャツに付きませんか?
>毛玉は何日で出来ますか?
>洗えますか?
これらは売り手が着てテストをすれば1日で判ります
買い手も一日で結果が出ると思います
カシミア程ピンキリが買う前に判り難いニットはありません
後悔しない為には高品質な糸を使ったニットを買う事ですね
ADLFO cashmereはロロピアーナのカシミア糸100%使用でMADE IN ITALY
毎年送られてくるロロピアーナカシミア糸のバンチ
国内で出回っているイタリア製カシミアニットはその99%がカリアッジ社です
私にも工場の社長はカリアッジを薦めてきます
製品にすれば1万は直ぐに抑える事が出来ますが、、
4年も付き合って乗り換えるって ・・出来ぬ、、と思いつつ
来週は彼と話し合いをしてきます
*
最もお薦めのカシミアの使い方洗い方等を明日UP予定です
コチラも宜しくお願いします
普通にプラスする普通
本日より仕事始めの方も多く
ROOTも本日よりいつもの静かな大人の店・・(笑)
静かな23年の始りです
改めてよろしくお願いします
春物新入荷は暫く無いようなので
日ごろの思いなどグダってまいります
*
街には様々な流派の方々がそれぞれで服を楽しんでいらっしゃいます
大きく分けると
目立派と控え目派 でしょうか
ROOTは控え目派に属しますが
(赤も着ますが 色 とかの話ではありません)
変った服派というのもありますね
シャツにやたらボタンが多いとか・・
単にデザインの為のいびつなバランスの足し算的服
この手合いが最も達が悪い・・
言うてシモタ・・
これにはジェネリックも効きません
偽薬が一番かもしれません
余段はさておき
トラディショナルな世界観の服が私どもの志向ですが
欧米社会のアッパーな(金銭ではなく)階層に好まれる服です
アメリカなら過の東部大学リーグの卒業生や学生の志向もそうでした
若い頃はその価値観や世界観への憧憬で服を着ていたものです
その時代からイタリアクラシコなる世界が紹介されて今に至ります
イタリアのクラシコ等は飽きれる程に変わりませんね
(購買層が変わらないのと親と同じ服を志向するからでしょうね)
ワインのシャトーも持ちカシミアの生地を創る社長曰く
40年程前ですが某有名GAブランドについて質問すると
>マフィアーノみたいだから私たちは着ないネ
彼らにはそんなプライドが根っこにある様で
今の普通の服を未来でも着る様です
変化に乏しく衝動買い等はありませんが
イタリアの1000年続く景色に自然と溶け込みますね
*
日本人の特性でしょうか
仏教の如く取り入れて花を咲かせた知性は秀逸です
食文化も多岐にわたり家庭に落とし込まれているように
実に上手く 海外の真似から始まり昇華させますね
*
服も真似が上手くなったのは50年から60年前
IVYで初めてスタイルが定着し始めたわけです
それまでは「セビロ」「ズボン」でしたから
まともな服を知り60年
日本もやっと 普通 が成熟してように見えますね
とは言えまだまだヘンテコリンが生き残ってはいますが・・
*
普通の世界で差異を楽しめれば
貴方も
めでたく
ごビョウキ(笑)
我がROOTの同志の方
相哀れむ喜びを共に出来ます
*
そんな一例が仕上がってきましたのでご紹介です
*ギローバーのオーダー会から*
パっと見 普通・・
良く見ても普通。。
スティールグレイはカシミアコットン
で 顔は並み並みBD。。
着ているご本人だけが知る心地よさ
ブルーは先染めインディゴのロイヤルオックス
有りそうで無い とまでは言いませんが珍しい先染めでした
で 並みタブカラー
古典の世界を知れば差異が判ります
着方はタブヲブラリと外して着るといいんです
ニットのINにもお薦めです
*
変った物を着たければ世の中星の数 否
星の 屑 程ございます
古典を咀嚼出来てこそ
その道をまともに歩めるのはどの世界も皆同じですね
落語にオペラにETC
全ての道は古典無くしては成り立ちもせず
まして演者なら知らずして、、、
そんな世界は多いと思います
服も同じく古典の理解と咀嚼力から生まれる表現力に尽きると
この歳にしてやっとたどり着いた気がします
*
無意識に古典が好きで買い物をされていた方々
そんな方々の目が一番正しい目をされていると思います
私の場合はソロバンが邪魔をする事多々(笑)ですが
昨年の服に合う今年の服
昨年のパンツに合う今年のシャツ
そんな買い増しを今年もお薦めしますので。。
宜しくお願い致します
コチラも宜しくお願いします
フェアネス って当たり前の事が、、、
3日夜にUP忘れ・・分です
昨日も時間切れでしたが・・
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流石に 初売りは 暇なROOTも 大忙しでした
が
明日はきっと いつもの ROOTかと思われます(泣)
なので
明日はゆっくりとご覧いただけますヨ
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皆様のマスクが一日でも早く取れます様
初詣で祈願して来ました。。
明けましておめでとうございます
ことしもグダグダにお付き合いくださいます様
心よりお願い申しあげます
*
さて 年初のブログですが
服屋なのに
お堅い画像ですみません
読まれた方も多いかと思いますが
フェアネスの言葉から
嘘 真 の言葉が浮かびました
*
動画で 嘘も飾り立てれば 真に化けるご時世です
経験された方もいらっしゃるかと思われますが
今年はその嘘にさらに磨きがかかる年になるでしょう
*
玉石混合
バイヤーでさえ判らないレベルが有りますので
これを見分けるには 実店舗でさえ難しいです
*
その昔の実話 ROOTでの実話です
>このカシミアって安くていいねえ
首の織ネームにCashmer と大きむ書いてあります
それも だれでも知っているブランドです
販売した後にマイド様から電話です
>> ウーールじゃん
>!!!
確かに 品質表示には W100%
WSではありませんでした!!
早とちりでした
名前が「カシミア*‘+」という、、事でした
手触りだけでは判らないのがカシミアです
反省しきり・・でした
(むしろ ボロカシミアの方がファーストアタックは柔らかい事多々)
(この時に横で いいいですよぉと接客されると騙されます)
*
これは私の ハヤトチリ でしたが
糸のlevelになるとプロ中のプロでも判らない事もあります
*
玉と思い買って着て見たら
!!
石だった
そんな思いをされている方もいらっしゃるかと
或いは 信じ切れば
>やはりカシミアは毛玉が酷い
或いは
>裾や袖口がが直ぐに延びるもんだ
この様な方々は
悪貨を良貨と信じて墓場までイッテください(笑)
*
今年も本当に良い物を探したり創ったりしてまいりますので
一年間のお付き合い
重ねてお願いいたします
コチラも宜しくお願いします
ミカ爺より(11/19)
大谷 裕一郎より(11/18)
ミカ爺より(08/15)
大谷裕一郎より(08/10)
ミカ爺より(07/27)